Shota Tsuneyasu, Ryota Takahashi, Haruki Minami, Kazuki Nakamura, Norihisa Kobayashi
Scientific Reports, volume 7, pp 8525, 2017.
https://doi.org/10.1038/s41598-017-09123-2
一般的に交流駆動による電気化学発光(AC-ECL)の応答速度は数ミリ秒程度であることが知られています。本論文では、様々な機能性分子と複合可能なDNA膜中へのRu2+錯体の複合化を検討しました。その結果、サブミリ秒以下という従来系では達成できなかったAC-ECLの大幅な高速応答化を実現しました。様々な観点から詳細に解析を行ったところ、DNA膜中にRu2+錯体を導入することで、電気化学応答を有する凝集体が形成され、微小電極のように機能することで、AC-ECLの高速応答化がなされたと考えられます。