Zhuang Liang, Masahiro Yukikawa, Kazuki Nakamura, Norihisa Kobayashi
Physical Chemistry Chemical Physics, Volume 20, Issue 30, pp 19892-19899, 2018.
https://doi.org/10.11370/isj.58.596
これまで我々は、酸化もしくは還元 発色種を両方含むエレクトロクロミック( EC )素子を構築してきましたが、それらを単純に混合した溶液を用いた EC 素子では 酸化種と還元種の混合色しか得られませんでした。これは、作用極および対極において同量の電荷量が消費され、両方の発色種が生じるという原理的な問題のためであります。本論文では、反応電荷量を対極でのレッドクスによらず補償するため、対極にキャパシタ特性を有するITOナノ粒子修飾電極を用いたハイブリッドキャパシタ構造を有する EC 素子を構築し、各々の EC 材料の発色を独立に制御可能にしました。