Zhuang Liang, Kazuki Nakamura, Norihisa Kobayashi
Solar Energy Materials and Solar Cells, Volume 200, pp 109914-109921, 2019.
https://doi.org/10.1016/j.solmat.2019.109914
我々は対極に電気二重層キャパシタ特性を有するITOナノ粒子修飾電極を用いて、ハイブリッドキャパシタ構造型ECデバイスを構築しました。このECデバイスでは、EC反応電荷量を対極でのレドックスによらず、電気二重層形成で蓄えた電荷により補償するため、単純なデバイス構造で酸化および還元発色EC材料の独立な発消色を可能としています。一方で、ITOナノ粒子修飾電極では、蓄積した電荷量でEC材料の多段階反応を補償できないため、マルチカラー表示が不十分でした。そこで、対極により大きなキャパシタンスを持つCarbon電極を用い、多段階反応EC材料を含んだデバイスを作製し、単純デバイス構造で白色、緑色、黄色、赤色スイッチング制御に成功しました。