千葉大学大学院工学研究院
融合理工学府 物質科学コース
Ryuki Ozawa, Haruki Minami, Kazuki Nakamura, Norihisa KobayashiJournal of Materials Chemistry C, Volume 9, Issue 7, pp 2252-2257, 2021.https://doi.org/10.1039/D0TC05651K※同誌のInside Front Coverに採用
電気化学発光(ECL)は発光性化合物の電気化学的な励起状態形成に基づく発光現象であり、電極選択性や形状の自由度の高さから各種化学センシングや自発光デバイス等への応用が期待されています。我々はこれまでに、橙色発光を示すECL材料であるRu錯体をDNAを用いて電極上に固定化することで、サブミリ秒以下という従来系では達成できなかったECLの大幅な高速応答化を報告してきました。本論文では、このDNA/Ru錯体複合電極に青色発光を示すECL材料であるジフェニルアントラセンを導入することで、電気化学誘起アップコンバージョンを利用した青色ECLの高速応答化を実現しました。
2021-01-24